コラム

新築を建てる前に知っておきたい木造住宅のメリットとは?

新築を建てる前に知っておきたい木造住宅のメリットとは?

日本の住宅の代表ともいえる「木造住宅」は、木のぬくもりに触れながら生活ができるため、大変人気があります。しかしその一方で、鉄骨性の建物よりも性能が劣ると考えている方も少なくありません。

この記事では、新築を建てる際に知っておきたい木造住宅のメリットとデメリットについてご紹介します。

木造住宅の特徴

木造住宅とは、床などだけではなく柱や梁のすべてを木材のみで造った住宅を指します。以前は木で作られた住宅よりも鉄骨系の住宅の方が性能が良いと評価されていました。しかし、現在では木造の建築技術も格段に良くなり、木材を不燃材などを利用した性能の良い住宅が造られています。

また、木材と相性の良い金属部品も開発されており、木造住宅はさらなる進化を遂げているのです。木造住宅の強度を高めるには、「柱」「梁」「筋交い」の3つが基本となります。

柱の役割

木で作られた住宅に柱は欠かせません。柱には、上からの力に強いため住宅の圧力を支える力があります。住宅自体の重さ以外に人の重さや振動にも耐えるため、重要な役割を担っています。この支える力は、柱の断面積に比例するといわれています。

梁の役割

梁とは、柱とは違い住宅の横に這わせるもののことを言います。柱と同様に「上からの力」を支える役割を持っており、断面積が縦に長いほど支える力が強い特徴があります。柱は縦に圧縮力がかかりますが、梁は曲げの部分に力がかかります。

筋交いの役割

筋交いは斜めに設置する木材のことを指します。柱と梁の間に設置する部分で、横からの力を支える役割を果たしています。筋交いは太いほど支える力が強くなり、圧縮力と引張力がかかります。

筋交いは1本のみで使用する「片筋交い」と、2本の木材を交差させて使用する「たすき掛け」があります。たすき掛けの方が強度が高く、横からの揺れに強いといった耐震性を持っています。

木造住宅のメリット

木造住宅には、鉄骨系の住宅とは異なったさまざまなメリットがあります。

建築コストが比較的抑えられる

新築で住宅を建てようとすると、木造住宅、軽量鉄骨造、コンクリート住宅の順にコストがかかります。近年では住宅に使用する木材を工場で作成し、現場で組み立てるのみの木造住宅が増加しています。

その結果、現場で作成するコストが大幅に削減され、安い費用で木造住宅を建築しやすくなりました。

リフォームがしやすい

木造住宅で重要な部分は「柱」「梁」「筋交い」です。この部分が残っていれば、住宅は形を成すことができる特徴を持っているので、リフォームがしやすいといわれています。鉄骨系で建てられた住宅のほとんどが、壁の位置などもすべて計算されて設計されています。

大幅なリフォームを行いたい場合、大掛かりな作業となってしまうほか、リフォーム完了までの日数も木造住宅に比べて長くなってしまいます。新築で生活していくうちは使い勝手が良くても、ライフスタイルが変わった頃にリフォームをする家庭も珍しくありません。

将来設計に合わせた住宅造りを目指しましょう。

設計の自由度が高い

木造住宅は敷地に合った建築が可能な住宅です。近年普及されている鉄骨系などの住宅は、ハウスメーカーの企画商品や、間取りが限定されているものも多いため、自由な設計が難しくなっています。

企画プランが用意されていない木造住宅は、すべてがオーダーメイドになるため希望に合った住宅づくりが可能です。

木造住宅のデメリット

木の家ならではの良さも多い木造住宅ですが、デメリットも存在します。鉄骨系の住宅と比べたらどうしてもデメリットが生まれてしまいますが、工夫一つで快適な生活を送ることが可能です。

防音性が低い

木造住宅は密閉性が低いため、防音性が低いデメリットがあります。楽器を演奏する家庭や、子どもが小さい家庭だと近所迷惑が気になるという方も多いです。また、外の音も聞こえやすい特徴があるため、周囲に交通量の多い道路がある場合や、公共施設がある場合も注意しなければなりません。

耐用年数が低い

木造住宅は鉄骨系住宅に比べて、耐用年数が低いといわれています。木材でできている分、ひとつひとつの素材の耐用年数が関わるためです。自然素材を利用して造られている住宅なので、日々のメンテナンスを行わなければ耐用年数が低くなる傾向にあります。

しかし、メンテナンスや住宅のお手入れを欠かさなければ、何代にも渡って長く生活できる住宅にもなります。

耐震性が不安

鉄骨住宅と比べた場合、耐震性に不安を感じる方は多くいます。地震が多い国だからこそ、耐震性には十分注意しなければなりません。しかし、現在では耐震性の高い木造住宅が増えてきています。

筋交いの技術も上がってきていることから、横からの地震では崩れにくい住宅も多いです。また、近年ではパネル材も組み込まれるようになり、さらに耐震性能が向上してきています。

まとめ

木造住宅は、従来のものよりもさらに進化を遂げています。以前にはなかった木材と相性の良い金属部品を使用することで、さらに耐震性を高めており、近年注目されている災害にも強い家づくりを可能としました。

今後家族で新築住宅で生活するなら、将来のライフスタイルに合わせたリフォームも視野に入れられる木造住宅がオススメです。「有限会社新和建設」は、木造住宅を得意としています。木のぬくもりに触れられる、あたたかな木造の住宅に住んでみたい方や新築を検討している方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。